海洋都市ヴェネツィアの誕生

本書では、海洋都市ヴェネツィアの建国とその初期の発展の過程が描かれている。ヴェネツィアは実は難民が建国した都市であった。すなわち、イタリア本土への蛮族の侵入から逃れた人々が干潟を利用して水上に作った街である。水が滞り疫病が蔓延することを防止するために様々な知恵が施されている。そして、海へ!(陸へは戻れないから)。通商だけで立国するためにヴェネツィアは領土は求めない。拠点となる基地だけを押さえていく。最後の仕上げはラテン帝国の建国、すなわちコンスタンチノープル乗っ取りである。しかし、これも本来はビザンティン帝国の皇室の内紛が原因であり、ヴェネツィアの計画ではないことが明らかにされる。