いわゆる読書術の本ではもちろんない

まず訳がとても柔らかくとても読みやすかったです。もうお一方の訳の本もある程度のニーズはあると思いますが、真剣に哲学の勉強をされている方で無ければこちらを購入してもらうのがいいかと思います。 かなりざっくりまとめますと、 本を読んでいる時間というのは自分の頭で考えているとは言えず、他人の考えを頭の中で再現している状態。あまりにも大量に本を読みすぎて考えるということを辞める思考停止に陥ってはいけないし、本の内容を覚えた雑学博士になるだけではどうしようもない(現代ならまさに「ググる」ことができるので、自分の頭での自分の考えを持ってない歩く辞書みたいな人はそれこそ必要ないですよね。)。そしてそのような人間は往々にしてその知識を正しく使えないし、正しく使おうとする姿勢も身につかないものだ。 というものです。 読書術の本や読書の有用性を説く本は世の中に大量にあります。本書を一読すると、ショーペンハウアーの考え方は「読書をするな」かと思ってしまうのですがそうではありません。 現代人が読書0で成長していけることはまず無いと思いますし、何事も習得するためには最初のステップとして、「まねぶ」が必ず必要であると思います。 大事なことは、本の内容から自分の意見を持ったり深めたり、反論を考えたり、新たなアイディアを生み出したりすること、つまり思考停止に陥らないことに尽きると思います。 私は年100冊程度ビジネス書を読みますが少し減らしてでも、アウトプットをしたり、ゆっくり内容について考えを深める時間をとったりして、大量に読むということにとらわれないようにしていきたいと思います。