西洋絵画は歴史や文化的背景をある程度理解していないと いくら名画であろうと、その価値がわからないな~と常々思っていた私には 大いなる参考書となる一冊でした。 例えばヤン・ファン・エイクの『アルノルフィニ夫妻の肖像』。 2年前に美術検定を受験するまで、その作品を見たこともなければ、作者の名前も初耳で、 「これが美術史上革命的な一枚? こ~んなキモイ顔したおっさんの絵が?」と 理解しがたい思いでいっぱいでしたが、不気味な顔だからこそこの絵の魅力は増したと 読み解くのが筆者。見た目アウトなだけじゃなく腹黒くもあったのか、おっさん。 う~む、確かに怖い絵だと唸らされました。 深い洞察を歯切れのいい文章にのせて、美術評論とはひと味違う変化球の名画解説 (名画といえない作品もありますが)。おもしろいです。