中世ドイツ社会史
『ハーメルンの笛吹き男」、誰でもグリム童話で知っているねずみを退治してにもかかわらず、ハーメルン市が報酬を支払わなかったことに復讐して130人の子どもを失踪させた笛吹き男の話である。著者はハーメルン市の成立から説き明かし、中世都市の社会構造を明らかにしながら、丁寧にこの童話の解釈を検討している。いわく、東欧への集団移住説、子供十字軍説、集団事故説、しかしながら、なぜ「ハーメルン」なのか、どの説も決定的な論証を欠いている。学術論文的ながら中世の画像資料をふんだんに盛り込み、推理小説のように比較的に楽しく読めてしまう本である・
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