今度は総合病院の再建

主人公の日村誠司が代貸を務める阿岐本組は所帯6人とちっぽけながら独立独歩、任侠と人情を重んじる正統派のヤクザ。そんな組を率いる阿岐本雄造は度胸も人望も申し分のない頼れる組長だが、シノギ(稼ぎ)にならない文化的事業に目のないところが困りもの。笑いあり涙ありの「任侠」シリーズ第3弾。 今回引き受けてきたのは潰れかかった総合病院の再建だった。傾いた病院経営の原因に、業務サービスを一括委託している外部業者の高額なサービス料にあり、その裏に関西系のヤクザが糸を引いていることを知る。どうする。。。 貫禄のある阿岐本組長、個性豊かな子分たち、苦悩しながらも組を取りまとめる日村代貸の活躍が面白い。 ----- ■本書の基本情報 ・筆者:今野 敏(コンノ ビン) ・略歴:昭和30年、北海道三笠市生まれ。その執筆範囲は警察小説、ハードボイルド、アクション、伝奇小説、SF小説など幅広い。平成18年度吉川英治文学新人賞を『隠蔽捜査』で、平成20年度山本周五郎賞、日本推理作家協会賞を『果断 隠蔽捜査2』で受賞。 ・出版:中央公論新社 ・発売:2016年5月(第9刷) ・ページ数:399p ■これまでに購読した今野敏の著書 ・「警視庁強行犯係・樋口顕」(全3巻) ・「38口径の告発」 ・「隠蔽捜査」 ・「任侠」シリーズ … 第2巻まで(本書)