浜口雄幸と井上準之助の生涯を丁寧に描いた作品ですが、戦前の日本と日本を取り巻く世界の情勢の大枠が短時間で把握できます。 二人共が確固たる哲学を持った大変に気骨のある実務家であった事が分かります。 城山三郎さんがこの作品を書き残してくれた事に、感謝をしたい気持ちです。 高校の日本史の課題とか副読本に刷るべきなのではないかと、真剣に思いました。 現在の日本にも第二の浜口雄幸、第二の井上準之助の登場が望まれるところですが、残念ながら、見当たらない様です。 その意味では、議員と名の付く全ての方々にもお読み頂き、お考え頂きたいところです。 余談ですが、かつて30年に亘って大磯に住んでいた僕が、「この古ぼけた洋館、いつまで建て替えずに放っておくのだろう?」と思いながらその前の道を通り続けていた所が、どうやら井上準之助の別荘であったらしい事を、この本によって知りました。