天は二物を与えずという言葉とは正反対に、司法試験のトップ合格者は稀有なピアノの才能の持ち主でもあったが、さてその人は司法とピアノ、どちらの道を選ぶのか・・・という物語です。本筋からはそれますが、覚せい剤の売人である被疑者(仕事に疲れて心が弱っている時にクスリをすすめられて依存症となり、売人にもなってしまった)を「可哀想だから」と不起訴処分にするのではなく、刑務所に入れて依存症から離脱させるのが真の「温情」であるというくだりが印象に残りました。他人を依存症にしてやろうと画策する人間って、実際にいますからね。面白かったです。