浜田宏一先生の祈り(人生最終講義)

世の中を動かしていくロジックを知る上で有効だった。50年以上研究者として経済に関わった先生は、200年余りの経済学泰斗たちが営々と築き上げた普遍の法則を無視して動いていく日本の経済を嘆き「高給で安定した職業をもち、資産を持っている人々のために経済学が必要な訳ではない。市井で暮らす名も無き一般の人々のために、有効な経済政策を打たねばならない」という覚悟が、随所に読み取れる。その為には学会で活動しても論文を書いても有効ではなかった。政府諮問会議等の発言も過去の内閣ではまったく別な方向に進み、日銀に対する提言も意味を成さなかった。この書籍は一般の我々に向けて書かれた浜田先生の祈りである。我々が自分達でしっかりと経済学を理解し、政府や日銀の動きに目を光らせる事ができるように、との祈りである。