スター

ピンクレディの時代。大手芸能事務所「鳳プロ」のマネージャー・樋口桐絵は、専務の娘、いわばサラブレッドの小鳥真由を担当。が、自ら博多のライブハウスで見つけてきたミチルを事務所入りさせ、結句、デュオの誕生となる。生まれ育ち、性格も違い、まるでソリが合わない2人だが……あの時代の歌謡界、TV界にしては、業界用語などにややちぐはぐさがあり、他方、三木ひろし、森進吉などギャグっぽい名の歌手が大勢登場したりで、うーむと考えさせられてしまうのだが、まあ小説だし。そう思って読めば充分に楽しめる。濡れ場のない村山由佳さんの作品も最近では珍しく、確かな腕で泣かせ、また読ませる。ただ、ソロデビューする真由の新曲が、ちょっとなあ。