色褪せない日本人論
本作は、第二次世界大戦中に、日本人の攻撃、その感覚が理解しずらいとの事で、米国情報局により依頼されて、文化人類学者であるベネディクトが、日本人の性質、心理、行動原理を分析した本です。ので、時代考証がまず、ずれております、旧制中学時代のものであり、戦中派を父母に持つ私世代ですと、ぎりぎりそれも近しいかと思う「一昔前」のものであるにも関わらず、尚、連綿と流れつつある我々日本人の在り様を、よくここまで分析解析したなと感心しきりの一冊です。「恩」「義理」「恥」、これらは、今でも我々日本人に根深く流れる、謂わば欧米人にはない感覚ではないでしょうか。いやぁ私って日本人だわ、と我ながら感心しました(笑)。ハッピーエンドが米国に多く日本人は然程好まない事、欧米人が一刻も早く大人になりたがるのに対して日本人はいつまでも子供で居たがる風潮に対する謎、等々、全てこの一冊で解決(?)しました。訳文も現代文化されており大変読みやすいです。500頁と大容量ですがすぐに読めます。日本人とは何かを知るに必須の一冊かも知れません。面白かった!
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