裁判の心

東京地裁に中国からAIを搭載した「法神」なる機器が持ち込まれる。事件の詳細、過去の判例など一切合切を詰め込み、判決をだすシロモノ。省力化の効果てきめんで裁判官たちの評価も上々。ただ、その説明役を担った高遠寺円は懐疑的。そうした中、18歳の浪人による父親殺しが発生。「法神」が使われることになる。ミステリとしては、取り立ててユニークではないが作者は、人が人を裁く制度を人工知能に委ねて良いかを問いかけているのだろう。その点では面白い小説と言えるかも知れない。「鉄腕アトム」を思い出したけれど、似ているか?