芳醇な世界

前作の「家守奇譚」を読んだときに、夏目漱石の「夢十夜の世界だ」と思った。 京都が舞台で土地勘もあるので一気に引き込まれた。続編ということでまたあの世界が楽しめる、と嬉しかった。人間と、植物と、動物と、人でないものの境界が ほんの少し混ざり合っていて、何とも不思議で豊かな日常。主人公がまた「つい気にする」人のいい方で、ほっこりする。優しい人です。