著者の今までの本の中で一番すきです。

いわゆる自己啓発本の「これをこうしたらこうなります!」みたいな「正解」を提示される感じが苦手な私にとって、「こういう考え方もある」「こういう例もある」というn=1の個人的なお話として提示してくださっているエッセイスタイルがとても良かった。 ミセスルームでの静かで満たされた1日、できるけど疲れることをやめる、経験のドア「あけるだけだよー」と教えてくれる人のありがたさ、夫さんのエベレスト、毎晩の「あしたはもっといい日になるよ」の言葉、仕事で無理をした後に頭をもたげるその後に続く後輩たちへの影響のこと、姿形を変えて何度も現れるからまり、、、 はるさんが靴の中の砂のような自分の違和感をちゃんと捕まえて、自分で決めて、少しずつ少しずつ行動して、トライアンドエラーで選んで、手放して、を繰り返したその先に、いまの穏やかな春樹の生活があって、家族にも波及して、、と思うと、感慨深かった。 子育ても、仕事も、家事も、時間とお金の使い方も、結局は自分がどう生きたいかという問題で、自分の声をちゃんと聞いて、からまりに気づいて、少しずつほぐして、自分にとっての心地よい暮らしに、その都度チューニングをあわせていく作業が必要なんだよなと改めて感じました。