ビギナー向け過ぎた
京都土産のお菓子の箱に枕草子の初段「春は曙」が書かれており、「そうだ、枕草子」を通しで読もうと思いたって買ったのだが…。
訳文、原文、解説、イラスト=写真1、2。
ちょっとこれ、原文も付いているけどダイジェスト版じゃないの! 全段が載ってないし、小学校低学年でも読める漢字にまですべてルビがふってある(例:小さい=ちいさい)。かえって読みづらいです。
一体ビギナーズとは誰を対象にしているの? 小学校低学年向けにしてはには、話の中には艶めいて分からないものもあるのに。その段の選択理由すら不明だ。もっと面白い話題があったはず。
しかも、訳文に清少納言らしさというか機知ある表現がなく、ひたすら平易で直訳っぽい、ごまかしの訳もある。要するにつまらないんです。
女流エッセイの名手・山田詠美とか江国香織とか(林真理子だとドロドロになるから駄目)、軽やかに言葉を選べる人に訳させるべきだ。これでは高校の授業だ。
ただ、解説は図解付きで良かった。少納言が辛い日々を隠しながらも描きとおした華やかな生活空間が理解できる。
亡き上村松園画伯の美しい清少納言の口絵も素晴らしい=写真3。
文末にお勧めの本が書いてあるところが何よりのお勧めです。
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