独擅場

阿部定事件を材に採った長編。定の相手つまり吉蔵が、定より前、愛人にしていた女の息子・吉弥が、もう一人の主人公。吉弥が事件を小説と映画にするため関係者に取材。もちろん定本人にもインタビューする形で展開する。目新しい構成はもとより、性愛を描けばナンバーワンとも言える村山由佳氏だけに壮絶な場面が次々に現れ圧倒された。村山氏にしか書けない小説。