作品の再読

解説者が、松蔭の精神に心深く打たれて、切々と「留魂録」を語っているところが楽しく興味深い。至誠への想いをめぐって松蔭と解説者の魂が響き合いを演じている。知性と情熱が、客観的叙述を目指す営みの中に籠められていて、読み手の精神を触発する作品である。