「万人向け」の方(笑)

沙村さんの作品は時として読む人間を選びますが、この作品は謂わば万人向け。これまでの作品で一番近いのは『おひっこし』かな? 札幌を舞台の、ラブコメ? ドタコメ? です。相変わらず下調べも入念で、台詞もキレキレ。本当に沙村さんは現在の脱脂粉乳的な(すみません作品内から借用しました)漫画界に置いて頭、一つも二つも抜きん出た存在ですね、絵がまた飛び抜けて巧いし。でも、残念ながらちょっと、そのあまりにも巧いのが、例えば主人公の言動など、こんなに頭の良い女性が??? と(笑)。何というか、主人公じゃなくて、沙村さんが喋っているような感覚に陥るんですよね。どの作品でも同じ匂いがしてしまうというか。そこの処が-☆ひとつ。この作品はあまりだらだら長く続けないで、ピシッと締めて欲しい。あと、エラい人が一瞬登場して驚きました(笑)。