まだまだネタは豊富
残酷童話「うつくし姫」:ヒロイン本に次ぐ再録だが、残念なことに1箇所誤植があった。8ページ後ろから2行目、「そして」の「し」が抜けている。
あせろらボナペティ:構成が上手い、面白い。時系列が少しだけ前後し、そして、話が進むに連れてどうなっていくのだろうと、先を知りたい期待感を膨らませてくれる。それにしても、後に忍野忍となる人物の、キャラが全く違うのが興味深い。何百年も生き続ける前の、しかも吸血鬼になる前だから、阿良々木暦はおろか、吸血鬼の“親”というか“主”に当たるスーサイドの性格の影響も受けていないからだろう。そして、最後の最後に、小説ならではというサプライズが。
かれんオウガ:何だか難しいテーマに挑んでしまったなという感じがしないでもない、火憐ちゃんも西尾維新先生も。そして、忍ちゃんも大活躍。後半にまたもサプライズが。火憐ちゃんの「偽物語」以来の決め台詞にも心が震えた。ところで、忍の、暦を呼ぶ時の二人称が『うぬ』に戻っている。現在進行中の劇場版アニメ「傷物語」に影響されただけ(つまり西尾先生の勘違い)なのか、はたまた、別の意味があるのか?
つばさスリーピング:見開きの挿絵、CMで予め見ていないと、中央の二人組みの姿に気付けないのが惜しい。で、本編。意外な既知の登場人物が出る。更に、「傷物語」にて起こった出来事の影響が、あっと驚く形で現れる。
総評:いずれも趣向を凝らし、サプライズが用意されている。長く続いている「物語シリーズ」だが、まだまだ西尾維新先生の引き出しのネタは尽きないようだ。
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