昭和39年に武漢肺炎パンデミックを予言
なんと!昭和39年に武漢肺炎のパンデミックを予言していた!!という人もありますが、僕は違います。でも、中国やロシアやアメリカや韓国みたいにひそかに、あるいは北朝鮮みたいに大っぴらに生物兵器の研究開発をしてる国がある限り、この小説に描かれた終末はいつでも起こり得ると。なんか、前の東京オリンピックイヤーに出された小説が今度の東京オリンピックイヤーの状況に似てるので、因縁めいたものを感じてはおりますが。
小松左京の小説は玄人はだし(専門家顔負け)の知識で書かれてるので、そういうのが苦手なひとは退屈するかもしれません。
第一部では、MM88(Martian Murderer、火星の殺人者。なお、Martianには戦争の神マルスの、という意味もある)ちゅうコードネームの兵器化された病原体が事故で世にリリースされ、抗生物質も効かずワクチンも作れず、あっという間に人類が滅亡するさまが描かれ、改めて読み返すと今の中国や韓国やイタリアそっくりなので背筋が凍る思いですが、気の弱い人は読まないほうがいいです。
第二部では南極にのこされた10000人あまりの人に、さらなる危機がおとずれ、それを止めるため日本出身のヨシズミというひとのいい青年ほか数名が決死のミッションを行います。かつて、石原慎太郎と三島由紀夫が生前、日本人の美徳として自己犠牲を挙げてますが、小松左京もこの小説の青年ヨシズミで、また「さよならジュピター」でも同じような行動をする日本人が描かれてます。それが日本人の琴線に触れるのはゆうまでもありまへん。
そして、ヨシズミの運命は?それがこの小説のクライマックスですが、本の表紙のイラストに、今、あなたが見ている画像に描かれてますが、何遍読んでも泣けますわ。
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