筆者の丁寧で時間をかけたであろう取材が伺えます。 読み進めるのが辛くなるような悲劇の連続。特に同郷の人間の、被害者の女性への2次被害が情けなくなります。強姦を強要した団幹部からの中傷など、男性のずるさ、恥知らずな面がいくつも書かれています。 後半部分には、現代にも残る女性への差別を見事に可視化させた記述に脱帽させられます。 1人でも多くの男性に読んでもらいたい作品です。 開戦を決定した人間は戦後も生き延び、犠牲になるのは一般市民で、弱い立場の女性、子供である。 勇ましいスローガンや歯切れの良い言葉に躍らせる事なく、同じ歴史を繰り返さないように過去を知ることのできる良書である。

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