東野圭吾 美しき凶器
帯の作者コメントに『試行錯誤していた頃、失敗覚悟のチャレンジ作』とあるように、これまで東野圭吾はかなり読みましたが、かなりの異色作です。1992年、30年前の若かりし頃の初期の作品です。
推理、謎解きを期待していた人には期待外れの内容と思います。テーマはスポーツの世界のドーピングです。あることから過去のドーピングが発覚することを恐れた4人の元スポーツ選手が、世話になった、秘密を知るスポーツドクターを予定外にも殺害、建屋を放火してしまうことになってしまったが、そこにはほぼ隔離状態で殺害されたドクターによりトレーニング、肉体改造、管理されていたサイボーグのような超人的身体能力を持つ外国人女性のスポーツ選手がいて、モニターで一部始終を見ていた彼女が、脱出して4人の居場所を次々につきとめ、追い詰めて殺害していくという内容です。
絶対にありえない、化け物ともいえる謎の女(サイボーグ)に追われる話で、スピード感、ハラハラドキドキ感で一気に読ませてしまう内容といえます。
謎の女がなぜここまで復讐心に燃える?のかは外国人で日本語が話せずセリフがほぼ皆無なのでわかりませんが・・・。結末は切ない余韻が残るエンディングになっています。
タイトルの『美しき凶器』というのはまさしくこの謎の女(サイボーグ)のことのようです。
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