日本の商社が高度経済成長期の時点で既に持っていた比類のない組織に改めて驚きました。
しかし、その堅固な組織を運営しているのは、勿論、人間であり、当然、そこには様々な正確や振る舞い方をする人々がおり、そうした人と人との様々な関わり合いがある訳で、そこが非常に丁寧に描かれています。
城山さんは、いつも、「社会の歯車」の哀しさと虚しさを描く一方で、「歯車」なりの充実感や満足感を描く事も忘れません。この辺りも、作品に幅と深みを与えているのでしょう。
主人公の息子を襲った不運については、城山さんの戦争体験が形を変えて現れているのでしょうか?
非常に読み応えがありました。
お勧めです。
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