緋色の研究

ホームズとワトスンが出会うシリーズ最初の小説。第1部は私立探偵として事件の真相に迫るホームズを描くが、第2部では事件の原因となった過去の顛末を綴るという、今読むと面白い趣向の推理小説となっている。コナン・ドイルのような天才的なクリエーターの常だが、初めは本国イギリスで反響がなかったというのが残念である。本作は復讐劇を主題とした長編小説で、欧州と米国が当時としても近しい地理的関係にあったことを感じさせてくれる内容となっていた。もちろん物語として秀逸でもあった。