学生の頃夢中で繰り返し読んだドストエフスキー。新訳が出たので20何年ぶりに読んでみた。読みやすいと感じたのと同時に、作品の主となる宗教的な問題が理解しやすいと思った。訳者の工夫と読者への配慮が優れている。難解、長いと敬遠されるロシア古典文学だが、人間の本質について率直に記され、人生が単純でないことが明確に書かれた文学、もっと若い人に読んでほしいと思う。