現代警察小説を確立!
良くも悪くも“大河ドラマ”的な作品でした。 現代警察小説の第一人者佐々木氏を印象付けたインパクトは絶大。
警察物と言っても捕物帖でもヒーロー物でもありませんし、人情現代劇でもありません。 まして3世代に及ぶ主人公たちは絵に描いたような正義感溢れる熱血漢、善良な“おまわりさん”などではありません。
【警察】という清濁併せ飲む実態に則した現実社会に潜む様々な問題点が多岐に渡って暴き出されていきます。
決して爽やかなお茶の間ドラマにはないリアリティが感じられます。 戦後の混乱期から現代まで三世代に及ぶ「警官の血脈」が視点を変えて描かれていきます。 そのスケール感たるや、山崎豊子女史を髣髴させるような、まさに大河小説。
ただ、残念ながら細かい描写(時代背景、世相の空気感、内面心理描写など)が不完全。 特に女性視点での心理描写は曖昧模糊としている。 ヒューマンドラマとして薄っぺらい印象が残るのはそのせいでしょうか?!
※ 逆にスピンオフ作品がいくらでも出てきそうな未完全さはこれからの発展が期待できそうです。
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