歴史ミステリーの古典
冒頭にアンドレ・モロワの「英国史」からの抜粋が記載されている。この程度の予備知識では少しきついのではないかと思うが参考にはなる。テーマは、リチャード三世は、本当に王になるために正当な跡取りである甥を殺したのか?である。良質の歴史ミステリーの良さは再読に耐えることだ。その魅力が、証拠(史料)の押さえ方とそれをベースにした推理の面白さにあるからだ。そういう意味で、京都上京の阿弥陀寺(青玉上人)にまつわる(史実とは言い難い)伝説を元に勝手な妄想を繰り広げた「信長の棺」なんか歴史ミステリーと名乗る資格は絶対にない。「信長の棺」の作者は、この本を熟読して歴史ミステリーのなんたるかを学ぶべきだろう。
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