フランケンシュタインという名は知っていても、その物語を知らなかった自分ですが、実際に本を読むと、だいぶ印象が変わりました。 フランケンシュタインは科学者で、知識欲から人間をつくる研究をはじめます。そして、出来上がった人間は怪物のような容姿であり、その時、フランケンシュタインは後悔の念を持ち、怪物を創った研究室から逃げ出します。その後、研究室に戻った時には怪物の姿がなくなっているところが、物語の初めの部分です。 この物語はSFもしくはホラーというジャンルで片づけることができない哲学的な部分があります。 怪物を創ってしまったフランケンシュタインの苦悩と怪物として生まれたばかりに、人間社会に入れない怪物の苦悩が入り混じり、互いに憎しみ合いながら生きていき、読み終わったときには切ない気持ちになりました。