硫黄島へのひたむきな執念の半生記

硫黄島での遺骨収集のに留まらず、著者の半生期と言っていい渾身の内容。新聞記者である著者が取材目的ではなく、遺骨収集のボランティアとして、硫黄島へ渡航し遺骨収集することをライフワークに決め、13年間もがきながら、ついに硫黄島にたどり着くまでの物語を幼少期の描写を含め描き出す。「1万人の遺骨が行方不明」の謎を追う著者は、尾辻議員や遺骨収集が劇的に進んだ菅直人内閣のキーパーソンなどへの取材を敢行する。それが本書の魅力を高める。クライマックスは、天皇陛下への質問。著者のひたむきさが奇跡を起こす。