博多弁で気丈だが泣き虫な受けが可愛い。

「慈英&臣」シリーズのスピンアウトで約九年前の作品とのこと。毎度の事ながら346ページのボリューム。受けの言動に笑ったのでライトなラブコメ風かな。受けは攻めを痴漢と間違えた上にゲカをさせてしまい謝罪の気持ちから攻めの職場を手伝う事に。大学進学で田舎から出てきたものの夏休みを前に一人孤独な受けは、口は悪いが根は優しく逞しい体躯と精悍な顔を持つ攻めに胸がときめく。まさかの初恋に受けが混乱していたある日、攻めに「俺が好きだろう」と言われ迫られベッドの上に…。長いHシーンの後、受けは「好き」と何度も言うが攻めからは何の言葉も貰えない。ケガが完治するまで責任をとって攻めと一緒にいられるだけでいいと健気に思う受け。対して攻めは「柄じゃないんだから俺の気持ちは察しろ」と思っているのでスレ違いが少々。なので焦れ焦れや切なさを読むというより、純情で可愛くて天然でベッドでは色っぽい受けと、男前でカッコ良くてエロい攻めを堪能しつつイチャつく二人を楽しむ感じでした。脇キャラですけど魅惑的な「久遠」にメロってしまいました。蓮川愛先生のイラストも良いです。