1作目の「無慈悲なおとこ」をCDで聞いて声優さんの色気に負けて原作の2作目を購入しました(笑)。受けの魔性系ツンデレはかわいかったし攻めの執着系イケメンぶりもかっこよかった。温泉旅館での絡みシーンに萌えました。実は一途なビッチ系美人受けとこわいほどまっすぐな執着系イケメン年下攻めなどがお好きな方はぜひ。
慈英&臣シリーズの4作目(?)になるのかな(短編集とスピンオフは別として)。約4年ぶりのまるごと書き下ろしのせいか、いつものことか、やっぱりボリューミーです(笑)。 ドラマCDの印象が強くて、二人のセリフが神谷さんと三木眞さんの声で聞こえてしまった……(でもこれって私だけじゃない……よね?) まあ記憶喪失ネタなので目新しさはないですが、慈英と臣のキャラに親しみがあるので飽きずに読めます。 仕事で東京に行っ慈英は事件に巻き込まれ頭部にケガをして入院。照瑛と久遠が交代で付き添う中、やっとのことで休暇をもぎとった臣がかけつけると、慈英は見たこともない他人の顔で「……どなたですか」と冷たく臣の手を払いのける。ショックで揺らぐ臣を抱き締め、慰める照映と久遠。一方、記憶もなく知らない臣が二人と親しくしているのを見かけた慈英は、途端に苛々し始め、そんな自分に混乱するが……。 ネタはありふれてますが一応、事件絡みということで少し展開にメリハリがあるのと、脇キャラがいい味出して楽しませてくれます。(美形毒舌キャラ、久遠の黒キューピットぶりに萌え~) 7年分の記憶が混乱しているせいで、子供返りしたように臣に対して拗ねたり、臣をいじめたりする慈英や、強がっているけれど今にも崩れそうな臣も美しくて色っぽくてよかった。ラストにかけてはBLファンタジーらしいロマンちっくなハピエン展開で笑い泣き、甘いHシーンも再びの告白も盛り上がりました。「慈英&臣」ファンの方はぜひどうぞ。 あとがきによると二人の話はまだ続くそうなので楽しみです。
見事な「トライアングル・ラブ・サスペンス」BLでした。 いわゆる記憶喪失モノなんですが、描き方が上手くてキャラ立ちも良いので、ドキドキしながら謎解きをするように一気に読んでしまいました。 ある晩、高校二年生の受けは学校の階段で転落事故に遭う。受けが病院で目覚めると、幼馴染みの同級生である攻めが心配そうに受けを見つめていて、自分が三ケ月間の記憶を失くしていると分かり、愕然とする。結局、記憶は戻らぬまま退院して学校に通い始めたものの、今度は男にムリやり抱かれる夢に夜ごと苦しめられるようになる。「記憶を失くした三ケ月の間に一体なにがあったのか?」「自分を強姦した犯人は誰なのか?」なぜか過剰なまでに受けの世話を焼こうとする幼馴染みの攻めに不振を持ち始めた受けだったが、記憶の断片から三年生の生徒会長にも疑惑が湧き、文化祭を機に急接近されてしまう。果たして消えた記憶の真相は?! 攻めは優秀だけれど無口で無愛想、でも受けにだけは時折、執着めいた態度をとる。受けは至って普通だけれど優しくてよく気が付くタイプ。二年前に攻めの言動に傷つき、劣等感を持ってからというもの、攻めの前では素直になれずにいる。三年生の生徒会長は何かにつけテキトーな態度なのに、人望があって頭が切れる魅力的なイケメン眼鏡。 いや~、ハラハラ、ドキドキ、面白かったです。その分、甘さや切なさはラストの方にかたまりますが、濃い目です。真相が分かり、うるっときた後のHシーンでは、二人のキャラの変化にギャップ萌え…。 暗すぎず、重すぎないので読み易いと思います。興味のある方はぜひどうぞ。高久尚子さんのイラストも、繊細な感じで良かったです。
タイトルから連想した内容とは違ってました。タイトルを見て「企み系の昼ドラ風味」かなと思ったんですが、「ほのぼの人情ドラマ系、青春チック隠し味」でした。攻めはヤクザですがヤクザものらしさは殆ど無いです。 黒いスーツをぴしりと身に着けた真面目でカタブツ税理士の受けは、攻めの中古車店に雇われる。そのテキトーな経営に、父の死にまつわるトラウマをいまだに抱えている受けは怒りを覚える。そして、ヤクザの落ちこぼれのような過去をもつ攻めと従業員の4人に、経理の仕事を厳しく指導していく。それぞれワケありの従業員たちから煙たがられる受けだったが、攻めは何かと優しくて、いつしか攻めに惹かれていく自分の気持ちに受けは戸惑うのだが…。 ヤクザの落ちこぼれ組に冷静に激を飛ばし、ヤクザらしくさせていく(?)先生のような受けと、おっとりとした中にも鋭さを隠し持つ、大人の色気の漂う着物姿の攻めとのラブストです。経理事務の指導や、浴衣で夏祭り…など、地味目な展開ではありますが、終盤では人情シーンにうるっときました。攻めに押し倒されてHしたあとも、受けは黒衣のままシャキッとしていて、「立派なヤクザになったら甘い言葉のひとつでも」みたいな感じなのも返って良かったし、そこが受けの可愛いところなんだと認めている攻めもカッコ良かった。 前、前々作の「駄目っ子インキュパス」や「愛のカレー」が好みの方には楽しめるかと思います。 (この作家さんの、ほのぼの系ではない個性的な初期作品がお好きな方には若干物足りないかも…)
2009年7月「兄弟の事情」の続編。水橋家の次男で色悪オレ様な兄の攻め×血の繋がりのない三男で意地っ張り健気受け。そんな二人の家庭内恋愛ストーリー。 前作で一応はくっついたものの、攻めは今まで散々女遊びを繰り返し、他人の気持ちも自分の気持ちも考えるのが面倒くさいと徹底無視するオレ様のまま。受けは自分のどこを攻めが好きになってくれたのか分からず、強引な攻めとのHだけの生活に不安になっていた。攻めは受けの怯えた態度に苛つき、二人の関係は気まずくなっていく。そんな時、叔父から受けを養子にすると言われてしまい……。 くっついた後の続編はラブラブが多いものですが、今作はもうひと波乱あって、作者が「兄弟の事情」で書き足りなかった部分を書き下ろしたそうです。なので家族ドラマ風にしながらも、恋人として二人の気持ちがガッチリ固まるところまでが描かれてます。もともと三男の受けくんは良く出来た子なので、ダメな兄の成長物語みたいな…。 オレ様な攻めが「おまえがエロいから」という理由だけで受けとヤッてばかりいたのが、どうして受けでないと駄目なのか、どれほど受けが大事なのかに気づいて言動が変化していきます。そのへんは切なくて一生懸命で良かった。恋人としての態度を自然に示してくれるようになった攻めの胸に、受けはもう安心して飛び込んでいけました。 前半は淡々とした会話劇で楽しく、中盤から家族ドラマと恋愛ドラマが二人それぞれの葛藤と共に交錯。ウルウルしたり切なくなったりして、ラストはまた明るく甘いHで終了。 前作「兄弟の事情」を気に入った方、ドロドロ系ではない兄弟モノがお好きな方はどうぞ。 私的には「…脱ぐって、どこまで…」&「お…お兄ちゃん…」にツボってしまいました。(大丈夫かしら…失笑)
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無慈悲なアナタ
1作目の「無慈悲なおとこ」をCDで聞いて声優さんの色気に負けて原作の2作目を購入しました(笑)。受けの魔性系ツンデレはかわいかったし攻めの執着系イケメンぶりもかっこよかった。温泉旅館での絡みシーンに萌えました。実は一途なビッチ系美人受けとこわいほどまっすぐな執着系イケメン年下攻めなどがお好きな方はぜひ。
はなやかな哀情
慈英&臣シリーズの4作目(?)になるのかな(短編集とスピンオフは別として)。約4年ぶりのまるごと書き下ろしのせいか、いつものことか、やっぱりボリューミーです(笑)。 ドラマCDの印象が強くて、二人のセリフが神谷さんと三木眞さんの声で聞こえてしまった……(でもこれって私だけじゃない……よね?) まあ記憶喪失ネタなので目新しさはないですが、慈英と臣のキャラに親しみがあるので飽きずに読めます。 仕事で東京に行っ慈英は事件に巻き込まれ頭部にケガをして入院。照瑛と久遠が交代で付き添う中、やっとのことで休暇をもぎとった臣がかけつけると、慈英は見たこともない他人の顔で「……どなたですか」と冷たく臣の手を払いのける。ショックで揺らぐ臣を抱き締め、慰める照映と久遠。一方、記憶もなく知らない臣が二人と親しくしているのを見かけた慈英は、途端に苛々し始め、そんな自分に混乱するが……。 ネタはありふれてますが一応、事件絡みということで少し展開にメリハリがあるのと、脇キャラがいい味出して楽しませてくれます。(美形毒舌キャラ、久遠の黒キューピットぶりに萌え~) 7年分の記憶が混乱しているせいで、子供返りしたように臣に対して拗ねたり、臣をいじめたりする慈英や、強がっているけれど今にも崩れそうな臣も美しくて色っぽくてよかった。ラストにかけてはBLファンタジーらしいロマンちっくなハピエン展開で笑い泣き、甘いHシーンも再びの告白も盛り上がりました。「慈英&臣」ファンの方はぜひどうぞ。 あとがきによると二人の話はまだ続くそうなので楽しみです。
八月七日を探して
見事な「トライアングル・ラブ・サスペンス」BLでした。 いわゆる記憶喪失モノなんですが、描き方が上手くてキャラ立ちも良いので、ドキドキしながら謎解きをするように一気に読んでしまいました。 ある晩、高校二年生の受けは学校の階段で転落事故に遭う。受けが病院で目覚めると、幼馴染みの同級生である攻めが心配そうに受けを見つめていて、自分が三ケ月間の記憶を失くしていると分かり、愕然とする。結局、記憶は戻らぬまま退院して学校に通い始めたものの、今度は男にムリやり抱かれる夢に夜ごと苦しめられるようになる。「記憶を失くした三ケ月の間に一体なにがあったのか?」「自分を強姦した犯人は誰なのか?」なぜか過剰なまでに受けの世話を焼こうとする幼馴染みの攻めに不振を持ち始めた受けだったが、記憶の断片から三年生の生徒会長にも疑惑が湧き、文化祭を機に急接近されてしまう。果たして消えた記憶の真相は?! 攻めは優秀だけれど無口で無愛想、でも受けにだけは時折、執着めいた態度をとる。受けは至って普通だけれど優しくてよく気が付くタイプ。二年前に攻めの言動に傷つき、劣等感を持ってからというもの、攻めの前では素直になれずにいる。三年生の生徒会長は何かにつけテキトーな態度なのに、人望があって頭が切れる魅力的なイケメン眼鏡。 いや~、ハラハラ、ドキドキ、面白かったです。その分、甘さや切なさはラストの方にかたまりますが、濃い目です。真相が分かり、うるっときた後のHシーンでは、二人のキャラの変化にギャップ萌え…。 暗すぎず、重すぎないので読み易いと思います。興味のある方はぜひどうぞ。高久尚子さんのイラストも、繊細な感じで良かったです。
黒衣の税理士
タイトルから連想した内容とは違ってました。タイトルを見て「企み系の昼ドラ風味」かなと思ったんですが、「ほのぼの人情ドラマ系、青春チック隠し味」でした。攻めはヤクザですがヤクザものらしさは殆ど無いです。 黒いスーツをぴしりと身に着けた真面目でカタブツ税理士の受けは、攻めの中古車店に雇われる。そのテキトーな経営に、父の死にまつわるトラウマをいまだに抱えている受けは怒りを覚える。そして、ヤクザの落ちこぼれのような過去をもつ攻めと従業員の4人に、経理の仕事を厳しく指導していく。それぞれワケありの従業員たちから煙たがられる受けだったが、攻めは何かと優しくて、いつしか攻めに惹かれていく自分の気持ちに受けは戸惑うのだが…。 ヤクザの落ちこぼれ組に冷静に激を飛ばし、ヤクザらしくさせていく(?)先生のような受けと、おっとりとした中にも鋭さを隠し持つ、大人の色気の漂う着物姿の攻めとのラブストです。経理事務の指導や、浴衣で夏祭り…など、地味目な展開ではありますが、終盤では人情シーンにうるっときました。攻めに押し倒されてHしたあとも、受けは黒衣のままシャキッとしていて、「立派なヤクザになったら甘い言葉のひとつでも」みたいな感じなのも返って良かったし、そこが受けの可愛いところなんだと認めている攻めもカッコ良かった。 前、前々作の「駄目っ子インキュパス」や「愛のカレー」が好みの方には楽しめるかと思います。 (この作家さんの、ほのぼの系ではない個性的な初期作品がお好きな方には若干物足りないかも…)
恋人の事情
2009年7月「兄弟の事情」の続編。水橋家の次男で色悪オレ様な兄の攻め×血の繋がりのない三男で意地っ張り健気受け。そんな二人の家庭内恋愛ストーリー。 前作で一応はくっついたものの、攻めは今まで散々女遊びを繰り返し、他人の気持ちも自分の気持ちも考えるのが面倒くさいと徹底無視するオレ様のまま。受けは自分のどこを攻めが好きになってくれたのか分からず、強引な攻めとのHだけの生活に不安になっていた。攻めは受けの怯えた態度に苛つき、二人の関係は気まずくなっていく。そんな時、叔父から受けを養子にすると言われてしまい……。 くっついた後の続編はラブラブが多いものですが、今作はもうひと波乱あって、作者が「兄弟の事情」で書き足りなかった部分を書き下ろしたそうです。なので家族ドラマ風にしながらも、恋人として二人の気持ちがガッチリ固まるところまでが描かれてます。もともと三男の受けくんは良く出来た子なので、ダメな兄の成長物語みたいな…。 オレ様な攻めが「おまえがエロいから」という理由だけで受けとヤッてばかりいたのが、どうして受けでないと駄目なのか、どれほど受けが大事なのかに気づいて言動が変化していきます。そのへんは切なくて一生懸命で良かった。恋人としての態度を自然に示してくれるようになった攻めの胸に、受けはもう安心して飛び込んでいけました。 前半は淡々とした会話劇で楽しく、中盤から家族ドラマと恋愛ドラマが二人それぞれの葛藤と共に交錯。ウルウルしたり切なくなったりして、ラストはまた明るく甘いHで終了。 前作「兄弟の事情」を気に入った方、ドロドロ系ではない兄弟モノがお好きな方はどうぞ。 私的には「…脱ぐって、どこまで…」&「お…お兄ちゃん…」にツボってしまいました。(大丈夫かしら…失笑)