全盲というハンディを乗り越えてプロのピアニストとなった男性のことを「実は目が見えているのだろう」などと中傷していたタチの悪いフリーライターが何者かに殺された、という設定で物語が展開していきます。金をせびる目的でデタラメな噂を流す人間も勿論悪いけれど、それを信じて拡散する人達にも問題があるのでは、というのが作者の考えのようです。その心理が「論理的に深く考えるよりデマに乗って騒いだ方が楽だし、正しいことをしているみたいで気持ちいいから」と分析されているのが印象に残りました。