藤原先生の教養観
藤原先生の、いつもの歯に衣着せぬ筆致が気持ちいいですが、本書では、特に教養ということに焦点を当て、世界史を振り返りながら、解説されています。
率直なところ、数学者である著者が、世界の歴史について、よくもここまで見識があるものだと、脱帽です。
世界と日本の教養を歴史を追いながら見直していく様は、読んでいても飽きることがなく、はやり藤原先生は、文筆に長けた人なのだと、改めて感じ入ります。
ただ、たまに、根拠資料がないと、ちょっともしかして、著者の独自な解釈?と思われる内容が、あたかも客観的な事実のように書かれていますので、そのあたりは、まあ、そこまで学術的に確実にするまでの時間的余裕がなかったのでしょうが、少し惜しいかなと思います。まあ、この手の本ではよくあることですが、できれば、啓蒙書とは言え、客観的適切性をある程度確実なものにしてほしいと思うところはあります。
しかし、藤原先生の文は、若干右よりなところはあるものの、今の日本人に欠けているところを見事にあぶり出しており、読んで爽快であると思います。
他のユーザのコメント