東地中海の覇権をかけて

本書では、東地中海貿易の覇権を賭けた、イタリア2大海洋都市国家、すなわち、ヴェネツィアとジェノバとの決戦が描かれている。ジェノバ人を協調性の欠けた徹底的利己主義者と決め付けるあたりは、やや偏見を感じるが、この交易地が同じで、通商政策が根本的に異なる2大国はついに武力衝突することとなる(しかも1回では決着がつかず何回も)。他に「ヴェネツィアの女」と題する社会史的分析も収録。非常に興味深く読める。