ヴァイオレンスの中にハードボイルドが潜んでいるように見受けられる。 その両者の絶妙なバランス(正当防衛の限界)にハラハラさせられる。 ハードボイルドといえば、レイモンド・チャンドラーの言葉を思い起こさせる。 (強くなければ生きていけない。優しくなければ生きている資格がない。) また、民間軍事会社が、米軍や反社会的勢力に武器を提供して、 利益を追求する限り、世界の争いごとは収まりそうにない(116頁他)。 非正規雇用による低賃金労働が、人を物として扱うことからくる苛立ちが、 同級生による主人公への苛めにつながっているようにも思われる(316頁等)。