言葉に出来ない美しさと儚さ。

宝石の国で市川春子先生に惚れ込んでしまい、短篇集も既刊の2冊共購入しました。(短篇集のお話も全て素晴らしかったです。) 宝石が人の姿になって、宝石たちを狙う謎の月人と戦うという奇想天外なお話ですが、絵の美しさ、物語の儚さに圧倒される、本当に素晴らしい作品だと思います。 言葉少なに進んでいくストーリーは、一枚の絵画をパラパラと繊細に繋ぎあわせたようで、本当に惹き込まれます。儚く脆い、でも何度でもよみがえる強さも併せ持つ、永遠を生きる宝石たちの、無垢で美しいこと。 最初読んだ時は、「!?」と思いますが、読み込んでいく内に魅了されて、もう市川春子ワールドから抜け出せなくなってしまいます。 未読の方は、本当にオススメです。単に奇をてらったお話ではありません。 思わず涙がこぼれる、じーんと心に沁みる1冊です。