ありえないことなんて、ありえない

2034年、地球の夜空から一夜にして星々が消えた。冥王星軌道の倍の半径を持つ暗黒の球体「バブル」が突然現れ、太陽系を包み込んだのだ。世界を恐慌が襲った。バブルについて様々な仮説が乱れ飛んだが、決着がつかないまま33年が過ぎた――。 元警官のニック・スタヴリアノスは、警備の厳重な病院から失踪した女性ローラ・アンドルーズの捜索を依頼される。 ローラを追ってBDIにたどりついたニックは、しかし、そこで囚われ、警官として脳に埋め込んだ忠誠モッドが〈アンサンブル〉に忠誠を誓うように設定される。 ニックは、波動関数への干渉実験を続ける錘玻葵(チェン・ポークウイ)の警護をしながら、劉九重(リウ・キウチュン)から〈真のアンサンブル〉の存在を知らされる。 玻葵の力を借りたニックは、「拡散」と「収縮」を繰り返し、ついにBDIの金庫の奥にある〈真のアンサンブル〉に辿り着く。そしてローラを名乗る“存在”に遭遇。「バブル」の正体を知ることになる――。