エロ

主人公は、逗子に住む脚本家・唐沢燿子。古希を迎えた彼女は、テレビドラマの業界ではモチーフや展開が既に古く、過去の人。そんな彼女がSNSを通じて札幌のとび職・沢渡連と知り合い、欲情に溺れていく。FBを使った遣り取りなどが新しいと言えば、いえるが、エロ小説なのか文学なのかは見極めが難しい。話題性があるだけで、たぶん前者だろう。本来、映像の世界に居る人だから、ビジュアルでない世界を描きたかったのだろうが、この種の小説では村山由佳さんという実力派がいて、筆力ではとても敵わない。謙虚で経験の少ない松井さんが無理して書いた? 意欲だけは買う。