ローマ時代のブリテンでの話
我々日本人はイギリス史を1066年のノルマンディ公ウィリアムのブリテン征服から教えられるが、イギリスでも事情は同じらしい。この本は、それよりはるか以前、ブリテンがローマ帝国の属州であったころの物語である。時代は、ローマ帝国がいわゆる「軍人皇帝時代」に突入する以前か、主人公のアクイラは司令官として南ブリテンに赴任する。しかし、最初のブリトン人の反乱を鎮圧する際、重傷を負い、退役を余儀なくされる。ところで、アクイラの父も第9軍団所属の軍人であり、スコットランド遠征中に軍団は壊滅、行方不明となっていた。アクイラはスコットランドの氏族に奪われた第9軍団の軍旗であるワシを取り戻すべく、ハドリアヌスの城壁を超え、いまやスコットランド氏族の支配下にある北部ブリテンに潜入する。少年文庫であるのがもったいないような面白い物語である。
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