幕末の敗者

「幕末」といえば勝者からの視点で描かれたものばかりが目立つのは「勝てば官軍、負ければ賊軍」が如実にあらわれた証でしょう。こちらは「彰義隊」に参加した若者を描いた作品です。その悲哀は、江戸の「白虎隊」とでも申せましょうか。 よくぞここまで丹念に調べ上げたと感心してしまうほどの江戸風俗やら言葉遣いやら。百聞は一見にしかず、を具現化した一冊です。細かな描写なので読み返すたびに新たな発見があります。マンガとあなどるなかれ。第一級の歴史資料といっても過言ではありません。 ☆-1は、中心人物が似たような顔立ちで、判別がつきにくいことによるものです。