お嬢様育ちの著者は後年ひとりで生活しなくてはならず、一生懸命文章を書こうとしながら独自の美学と観点で生き、そんな自分自身をおもしろおかしく書いてらっしゃいますが、こう書けるだけの冷めた目と分析力はさすが。こういう、「人と違う」方が何かの形でその存在を示して下さることは世の中にとってとても大切なことだと思います。ただ、特に厚いわけでも装丁に凝っているわけでもない文庫本に、この値段というのは疑問です。