女心をここまで描いた刑事小説

「結婚詐欺」にあったと言うと、「騙される方が馬鹿なんだ」と思うのが当たり前の中、この小説では、「騙されていても幸せだった」「それでも被害届を出せない」「騙した相手を憎みきれない」という複雑な女性の心理が見事に描写されています。また「詐欺師」として様々な女性を物色し、「カモ」にした女性からあらん限りの金銭を奪い取ろうとする、前科のある容疑者の、「結婚詐欺師」としての男の知恵の凄さ、元恋人だった女性が「カモ」にされているのを知った、捜査中の刑事の苦悩・・。それら全てが見事に描かれている小説です。