学校法人と近畿財務局との贈収賄疑惑を捜査していた地検特捜部が証拠の文書を改ざんした可能性あり!という社会派ミステリー。でも調べていくうちに、事件の根本原因の背後に関係者の若き日の恋愛沙汰や関係者の一人が在日として差別を受けていた事実などが浮かび上がってきます。まさしく個人的なことは社会的なこと、なのでしょうね。それにしても、大阪弁の飛び交う場面には(七里氏の他の作品と同様)笑ってしまいます。捜査に訪れた検事さんに「ウチに何の用や」だなんて・・・主人公の検事さんも気の毒ですね。