3つの物語のうち「賽子と虻」が最も印象的でした。「やっちゃいけねえことがわからねえ」虻の神様というのがいて、その神は例えば「誰かを不幸の底に突き落としてやりたい」といった人間の悪しき願いを聞き届けてしまう。でも、そうやって「誰か」を不幸にしたことなど直ぐに忘れてしまい、他の神様達と一緒にご馳走を食べ笑い興じている・・・困った神様もいるもんですね。表題作の「よって件のごとし」は、人の生き血を吸う怪物に襲われた人が自ら同じ怪物になる・・・というホラー系の話ですが、被害者が加害者に転ずるという趣旨で、ねずみ講や怪しい新興宗教を連想しました。藩主のお城の中にもその怪物が発生してしまうところが怖いですね。
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