教養や哲学、宗教の有効性とは何か?

佐藤優が東京拘置所に逮捕・拘留されても、最小限に動揺を抑えて、語学や哲学の勉強に励む姿勢に驚嘆させられます。 私が同じ立場だったら、簡単に平常心を失ってしまったでしょう(苦笑)。 実際、佐藤優と一緒に捕まった方の中には、早々にギブアップしてしまった方がいらっしゃったようです 作中で、『エリートは怒鳴り付ければ、簡単に落ちてしまう。それ以降は検察の言いなりなり、唯々諾々と従ってしまう“自動販売機”となってしまう』という指摘は、優等生病の弱点としてエリート以外の方も知っておくべき指摘でしょう。 また、実用書や自己啓発本の類と比べて、一般的に役には立たないと思われがちな教養や哲学、宗教こそが、真に深刻なトラブルに直面した際には、その過酷な現実に立ち向かう際にこそ力を発揮するという逆説が、個人的に興味深いと感じました。 現実≒形而下の問題に押し潰されないためには、形而上の視点を持つ事で複眼的な思考を持つのが良いという事かも知れません。 ちなみに、私は佐藤優を通して神学やキリスト教に関連した書籍を手に取る契機となりました。 お勧めです。