バブル崩壊後、企業は生き残りのためにコスト削減に邁進したが、その幾つかの手法はこれまで日本企業の現場の強みであったあらゆる情報共有、危機管理にかかわる暗黙知の体系を破壊するものであった。会計上の業績が回復した現時点において、皮肉にも、より構造的で回復の難しい課題が横たわる結果となってしまったのではないか。そういった問題意識を漠然と考えていたときに、この書物の存在を知った。幾つかの具体例、歴史的考察など一連の課題に立ち向かっていく上で、いくつか参考になる情報があったように思う。企業の最前線でいま、あらゆる現場力の回復に向け思い悩む管理職には、ぜひ一読の価値あり。どの会社も同じような構造的要因に、いままさに苦労しているんですよね。。。