必ずやってくるその日に備えて・・
「まんがで読むはじめての猫のターミナルケア・看取り」という本です。
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会社員34歳・独身男性鈴木さんの愛猫「もすけ君・14歳」がある日、突然、リンパ腫で余命宣告を受けます。
それから、旅立ちの日までの2カ月間の日々が、優しいアニメで描かれています。
手術が難しい悪性リンパ癌で、抗ガン剤治療をしても余命はわずか。やがて、抗ガン剤の副作用が現れ、鈴木さんは、抗ガン剤治療を止めて、在宅での緩和ケアに踏み切ります。
次第に食欲がなくなるもーちゃん(もすけ君)。宇宙食(シリンジご飯)や自家点滴・投薬で、命をつなぎつつ、残された日々を苦しみなく過ごしてもらうべく鈴木さんは奮闘します(´;ω;`)ウゥゥ。
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酸素テントに入って過ごすもーちゃんとの温かい心の交流も描かれます。最後の日、もーちゃんが、声にならない声「もっ」を発して、点滴はもうやめよう・・と訴えるシーンは、涙なくしては読めませんでした。
そして、その晩、その時は静かにやってきます。
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この本は、漫画ですが、もーちゃんがとてもカワ(・∀・)イイ!!。実際の看取りの日々は、もう少し過酷でしょうが、漫画で、順を追って描かれているので、客観的に「あぁ、こういう選択をして、過ごすのだな」と読み終わることができました。しかもプロットが薄っぺらくなくていいです。
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各章には、ドクターズコラムが付いていて、専門的な解説があります(全部鵜呑みにしない方がいいとは思いますが)。また、自家点滴や最後の日々のごはんやトイレ、看取りの環境など、ヒントが随所にちりばめられています。 追い詰められていく飼い主の心をケアする具体的なアドバイスなどもあります。
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重いテーマではありますが、読んでいるといないとでは大違いのような気がします。
看取りの形は千差万別、正解はありません。でも、メメント・モリ(死に目を当てて今を生きよう)を、私は信条としています。ので、猫娘バルがまだまだ元気な内の方が、冷静に考えられるかと思い、今回購入した次第です。宣告は、ある日突然やってくるかもしれませんし・・。
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命を預かるということは、大変なことですね。そして、看取りの日々は、飼い主も気力・体力をふり絞らなければならないでしょう。重いテーマゆえ、心に余裕がある時に読むことをお勧めします。
最後、お葬式を終えて、新たな命との出会いが描かれ読後感がいいです。
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