エンタメノンフ作家・高野さんとの対談を読んで気になった本。トリッキーな主題よりも副題が読者の心に響いてくる。1800年代、世界の中の日本は幕末に、欧州ではポルトガルとスペインが主要航路を押さえてしまったがために、過酷な北極圏を航行する北西航路を開拓する必要性に迫られたことがフランクリン隊の悲劇を引き起こした。極寒の極北、乱氷帯を踏破する辛さ、ツンドラの不毛な大地を進む描写に、自分が安全な場所に居ながらも、旅をしている気分にさせてくれた。