戦前戦後の吉原の様子を描いた手記です。 吉原史上最も大きな変化のあった時代の様子を当事者が語っているので興味深く読めた部分はあります。 当然のことながら「雇い側」の目線で書かれているので、吉原が華やかであったこと、文化が花開いた伝統ある街というところに誇りを持っていて、身を売る娼妓の身の上はさわりだけという印象を受けました。 実在の花魁の手記「吉原花魁日記 光明に芽ぐむ日」「春駒日記 吉原花魁の日々」とは大きなギャップがあります。 真逆の立場から書かれた吉原を読み比べてみるものいいかもしれません。