「最近、仕事どう?」

この本は、中元さんが彼女のいままでの人生のなかでおきたこころの健康状態の変化を、周りの環境の変化とあわせて過去から順番に振り返っていくという内容です。 中元さんの人生でのこれまでの体験は一見特殊なもの(アイドルだし)だと思われがちですが、悩みに関しては必ずしも特殊な悩みというわけではなく、彼女の心の動きと苦しみは多くの人が共感できるものです。 もちろんアイドル時代のことが1番重点的にかかれていて、選抜制度(選抜に選ばれるというのは選抜という名前のチームに選ばれることなので、頭痛が痛いとは違うんだ、というところでクスッとしました)、「ひめたん」と中元さんのキャラクターのことなどに触れながら、ひたすら認められるために頑張っていた様子です。 大人数グループだとどうしてもひとりひとりを見てくれる機会がすくなかったのかな、特に人気な子にすべて集中してしまうのかな、アンダーメンバーからすると辛いことも多かったようで… 「あなたは乃木坂に必要な存在だよ」 この言葉は中元さんがいつかのアンダーライブMCで話していた言葉ですよね。隣でうつむきながら聞いていた別のメンバーは後に休業することになりましたが、この言葉も支えになったんじゃないかと思います。 もちろんファンがメンバー対してどう声をかけてあげればいいかを表したいい言葉でもあると思います。 彼女が「注目される側」として苦しんだ経験を活かして、人々の悩みをいわば影で支えるカウンセラーになり、自分の過去の辛さと正面から向き合って乗り越えられるなら私も幸せです。 人生の生き方と幸せについて考えさせられる本でした。