「演歌」って、なんだろう?
生まれた時から演歌がある時代に育ったので、演歌はずっと昔からあるものだと思っていました。しかし、演歌=「古くからある日本の心」という思い込みに一石を投じこんだのが本書です。
「レコード歌謡」(レコードやCD等、消費財としての歌曲)の歴史を紐解き、「演歌」をひとつのジャンルとして歌謡史に組み込んで語ろうとするとかえって邪魔になる、というのが印象的でした。
演歌と聞いてぱっと浮かぶステロタイプなスタイル――、本書を読み終えた後、このステロタイプなスタイルは足元からぐらつかされるだろう、と思います。たかだか40年ほどの歴史しかなく、現在の形が成立するまでに他のジャンルからの取り入れ、スタイルの紆余曲折等があったのに、昔から演歌は現在とほぼ同じだった、という思い込みが崩されるのですから。
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